たまに寄るならこんな店
長梅雨で夏は短かったといってもいつまでも暑いですナ。
喉が渇いて、バール使いで10数年振りにその店に入った。
お尻がイスにのったとたん白長グツのお兄ィさんがオーダーを取りに来る。
私は常連客を装い間髪入れずに「腸詰、もやし焼、それとビール」と告げる。
コクッとうなずき、カウンターから手を離す。
中から腰の曲がったお母ァさんがギロリと私を見てもやしを焼く。
このお店の中にメニューはない。いや申し訳程度にそれらしきものはあるが、材料名が4、5品。値が書いてないのでほとんど役に立たない。
店に入る前に食べたいものが決まっていなければならないのだ。
店は古い。
年季の入ったオープンキッチンはピッカピカとは言えないが、掃除がよくなされているのが分かる。
厨房の熱気とクーラーの風…
真夏の木陰にいる様な錯覚の中で、普段は飲み干すことのない大ビン(大ビンしか置いてない)を、シャキッと炒められたもやし焼をアテに空にした。
カウンターの端で3本目のビールをコップに注ぐお客さんに無言でフワッと盛られた塩ゆで肉が出る。
たぶん内臓肉だろう。
ヤキモチを焼く様な妙な気持ちになってしまった…
「使えてないナ」。
好き嫌いなく色んなお店に食事に行きますが、ここも私にとっての名店?です。
戀BACK