所在地:広島市中区 設計:村野藤吾/村野建築事務所 竣工 1953年。
「平和記念資料館」と並ぶ、広島を代表する戦後建築で「村野藤吾」さんの設計です。
原爆で九死に一生を得た神父さんが、被爆者の慰霊と人類平和のシンボルとなる聖堂を
建てたいという熱意に動かされた人々の協力で建てられました。
この教会の設計はコンペ形式で行われましたが、その審査員の一人が村野さんでした。
しかし一等の該当者なしという結果に終わり、困った神父さんが村野さんに設計をお願いして
この聖堂が出来たそうです。
これが騒動になったのは有名な話ですが、村野さんが設計料を貰わない事を条件にこの設計を
引き受けたいう話は、教会のボランティアの方に教えてもらって初めて知りました。
教会としては珍しく和がイメージされています。細部に至るまで書きたいことは沢山ありますが、
今回は写真を多めに添付することにします。















聖堂前にはボランティアの方がおられ、ガイド付で建物案内をしてくれるのでオススメです。
細かい装飾に日本らしさを感じますが、何といっても注目は外観のレンガです。
被爆地の土を固めて作った素焼きレンガの粗々しさが、戦争の記憶を刻んでいるという感じです。
螺旋階段を使って鐘塔に登らせてもらいました。鐘はドイツからの寄贈品。
現在はモーターですが、昔は人力だったとか。完全に復興した広島の町の眺望も美しいですが
戦後の町はここからどんな風に写っていたのか。いろんな思いにふけります。
「平和記念公園」と共に広島の歴史を知る建物として是非足を運んでみて下さい。
教会は神聖なもので近寄り難い空気というものがありますが、ここにはそれが全くありません。
※建築主・建物管理者の方々へ
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