所在地:大阪市北区 設計:吉田鉄郎/逓信省営繕課 竣工 1939年。
大阪駅前にあるモダニズムの名建築です。梅田界隈の再開発に伴い、2012年に40階建ての
超高層ビルに生まれ変わる予定でしたが、現代建築の先駆例でもあり歴史的価値が高く、
「保存」か「解体」で揺れ動く中、2009年5月移転に伴い、営業を終了しました。
とはいえ、大阪駅前の1等地に6階建てビルの存在は、民営化した郵政グループにとっては
許されないわけで、ある程度仕方ないことでもあるのでしょうか。
設計は、「吉田鉄郎」さんです。逓信省(郵便や電信業務を行う官庁)の技官として、
全国の電話局や郵便局の設計に取り組んだ建築家です。
一見平凡ともいえますが、「見ていて嫌でなく、飽きない」シンプルなデザイン。
それが吉田鉄郎の真髄で、この建物も築70年ながらいま見ても全く古くさくありません。







私も素人なので、どこが素晴らしいのか調べながらでないとわからないのですが、
まず柱や梁が壁面から張り出しています。さらに、壁が全て窓ガラスになっています。
木造で例えるなら「書院作り」。梁と壁で建築を支える為、壁に強度が必要ないということです。
日本の近代建築が、外国の真似事から脱出した建物だと言われています。なるほど!!
石や煉瓦で壁を支える西洋様式が終わりを告げたのです。
東京駅前にある、「東京中央郵便局」も同じく吉田鉄郎さんの設計です。
こちらは低層部に旧郵便局を残しつつ、現在高層ビル化工事が始まっています。
大阪中央郵便局も何とかいい方向で、「保存」できる形に進んでもらいたいものだと思います。
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