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たてもんめぐり
主に関西の建築や有名建築家の建物を紹介するブログです。

2009年10月アーカイブ

★No.113  「旧枚岡市庁舎」

所在地:大阪府東大阪市   設計:坂倉準三/坂倉建築研究所   竣工 1964年。

    
東大阪市にある旧市庁舎で、「坂倉準三」さんの設計です。
当時の趣がしっかりと残った、坂倉さんらしいとても力強いモダニズム建築です。

反りかえったような大屋根は、材料は違えど日本建築を思わせる大迫力です。
それとは逆に薄いコンクリートのルーバーの組み合わせが繊細で、見事な佇まいです。

同じコルビジェの弟子でも前川さんの建築は女性的、坂倉さんは男性的であると
よく表現されてますが、まさにその通りだと思わせる「荒々しさ」です。

       
旧枚岡市庁舎 1


   
旧枚岡市庁舎 2


   
旧枚岡市庁舎 3


   
旧枚岡市庁舎 4


   
旧枚岡市庁舎 5


   
旧枚岡市庁舎 6


   
旧枚岡市庁舎 7

   
エントランスの玄関庇は凄いインパクトで、反り具合もハンパじゃないです。
この庇を拝めただけで、満足しました!!(笑)「コルビジェ風日本美」といったところでしょうか。

建物は少し小高い所にあって竣工当時は、生駒山の景色も綺麗だったといわれます。
今はマンションが建ち並びそんな面影はありませんが、昔は結構目立った建物だったと思います。

現在は「旭町庁舎」の名称で、図書館や保健センターといった施設として利用されています。
中の螺旋階段もいい感じですよ。名建築がいつまでも大切に使われるといいですね。


 
          
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★No.112  「鉄鋼館」

所在地:大阪府吹田市   設計:前川國男/前川國男建築設計事務所  竣工 1969年。


大阪万博で日本鉄鋼連盟が出展したパビリオンで、「前川國男」さんの設計です。
万博の施設としては、唯一現存する建物です。というのも鉄鋼館は、閉幕後多目的ホールや
音楽堂として利用されることを前提に本格的に建築されていたからです。

しかし巨額の維持費や舞台装置の複雑さなどから、公共施設として利用されることはなく
倉庫やゴミ置場といった状態が続いていました。

私も廃墟と化した鉄鋼館を一目見ておこうと行ったつもりでしたが・・・何と一転再生に向けた
改修や活用が始まっていて驚きでした!!

ちょうど秋の連休だったので、1970年の大阪万博を振り返る「マニアエキスポ」というものを
開催していて多くの家族連れで賑わっていました。

   
鉄鋼館 1



鉄鋼館 2



鉄鋼館 3



鉄鋼館 4



鉄鋼館 5



鉄鋼館 6



鉄鋼館 7



鉄鋼館 8


鉄骨でできたホワイエにツタの生い茂ったコンクリートなど今でもいい感じのモダン建築です。
万博当時は「スペース・シアター」と呼ばれ、最新鋭の設備でコンサートやレーザー光線による
演出が披露されたそうです。

しかし、シンボル「太陽の塔」と比べて知名度も低く再活用も難しいと思われていましたが、
万博40周年の2010年3月「万博資料館」として生まれ変わるそうです。

「高度成長や、未来に夢があった昭和の世相も織り込み、万博の興奮をよみがえらせたい」
ということで大変嬉しいことですね。人身事故以降、活気を失ってしまったエキスポランドや
万博公園の新たな起爆剤になることを願ってます。


 
          
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★No.111  「大阪中央郵便局」

所在地:大阪市北区   設計:吉田鉄郎/逓信省営繕課  竣工 1939年。


大阪駅前にあるモダニズムの名建築です。梅田界隈の再開発に伴い、2012年に40階建ての
超高層ビルに生まれ変わる予定でしたが、現代建築の先駆例でもあり歴史的価値が高く、
「保存」か「解体」で揺れ動く中、2009年5月移転に伴い、営業を終了しました。

とはいえ、大阪駅前の1等地に6階建てビルの存在は、民営化した郵政グループにとっては
許されないわけで、ある程度仕方ないことでもあるのでしょうか。

設計は、「吉田鉄郎」さんです。逓信省(郵便や電信業務を行う官庁)の技官として、
全国の電話局や郵便局の設計に取り組んだ建築家です。

一見平凡ともいえますが、「見ていて嫌でなく、飽きない」シンプルなデザイン。
それが吉田鉄郎の真髄で、この建物も築70年ながらいま見ても全く古くさくありません。

      
大阪中央郵便局 1


   
大阪中央郵便局 2


   
大阪中央郵便局 3


   
大阪中央郵便局 4


   
大阪中央郵便局 5


   
大阪中央郵便局 6


   
大阪中央郵便局 7


私も素人なので、どこが素晴らしいのか調べながらでないとわからないのですが、
まず柱や梁が壁面から張り出しています。さらに、壁が全て窓ガラスになっています。

木造で例えるなら「書院作り」。梁と壁で建築を支える為、壁に強度が必要ないということです。
日本の近代建築が、外国の真似事から脱出した建物だと言われています。なるほど!!
石や煉瓦で壁を支える西洋様式が終わりを告げたのです。

東京駅前にある、「東京中央郵便局」も同じく吉田鉄郎さんの設計です。
こちらは低層部に旧郵便局を残しつつ、現在高層ビル化工事が始まっています。
大阪中央郵便局も何とかいい方向で、「保存」できる形に進んでもらいたいものだと思います。

 
          
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★No.110  「紀陽銀行堺支店」

所在地:大阪府堺市  設計:安藤忠雄/安藤忠雄建築研究所   竣工 1994年。

       
堺市のメインストリート大道筋にある銀行の支店で、「安藤忠雄」さんの設計です。
紀陽銀行は和歌山が本店の地方銀行ですが、この支店は何とも立派です!!

正面と側面に大きくそびえ建つコンクリート壁の存在が圧巻です。
窓1つなく威圧的な感じさえしますが、それが銀行の権威や堅実さを表しているような気がします。

大道筋にはチンチン電車(阪堺電車)も走り、堺の古い街並みの中でもスタイリッシュな存在で
界隈のランドマーク的役割を担っております。

   
紀陽銀行堺支店 1


   
紀陽銀行堺支店 2


   
紀陽銀行堺支店 3


   
紀陽銀行堺支店 4


   
紀陽銀行堺支店 5


   
紀陽銀行堺支店 6


コンクリートの外壁は、見れば見るほど威圧感を感じるのですが円柱のカーテンウォールが
それをかなり和らげているような印象です。

円柱の上部の展望台のような部分は、一体どんなスペースなってるんでしょう??
大口融資の顧客になれば覗けるスペシャルな空間なのかも知れません(笑)

紀陽銀行は、大阪中南部に支店も多いことから堺が大阪の拠点になっているようです。
あの変な顔のロゴマークには、何故か愛着があります!!


           
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