主に関西地方の建築物や有名建築家の建物を紹介するブログです。

2008年6月アーカイブ

★No.38  「菅井内科」

所在地:愛媛県松山市  設計:長谷川逸子/長谷川逸子建築計画工房  竣工 1986年。

   
松山からもう1件。女性建築家のパイオニア「長谷川逸子」さんの作品です。

長谷川さんは、日本で初めて公共建築を手がけた女性建築家です。
男社会であった建築業で、今日女性が活躍できるのは長谷川さんがひいたレールが
あるからといって過言でないです。

球形や丸い線を使うデザインで、それまでにない独特の表現力で注目されるようになり、
湘南台文化センター」のコンペ当選で一躍脚光を浴びるようになりました。

この病院は、長谷川さんの初期の作品で女性らしい色彩と可愛い模様が特徴的です。

    
菅井内科1


菅井内科2


菅井内科3


菅井内科4


菅井内科5


菅井内科6

   
病院のデザインとしては、親しみやすいイメージで成功なのではないでしょうか。
これなら子供でも嫌がらずに病院へ行くかも知れません(笑)

長谷川さんと松山との関係はよくわかりませんが、初期の病院や住宅なども多いようです。
伊東豊雄さんと同様に関西に作品の少ない方なので紹介にはいい機会となりました。

ちなみに長谷川さんも安藤・伊東と同い年です。ということは安藤色の強い関西には
やはり入り込み余地がなかったのでしょうか(笑)

     
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★No.37  「松山ITMビル」

所在地:愛媛県松山市  設計:伊東豊雄/伊東豊雄建築設計事務所  竣工 1993年。

    
「伊丹十三記念館」の駐車場からふっと目に飛び込んできた事務所ビル。
「見たことあるな~」と調べてみたら、伊東豊雄設計の建物であることが判りました。

関西には皆無の伊東建築。地方に行けばやはり意外なものに出会います。
紹介できませんでしたが「伊東豊雄」さんは、今の日本では3本の指に入る屈指の建築家です。

一言で言って「風のように軽く洗練された」建築が多く、妹島和世やヨコミゾマコトなど著名建築家を
輩出するなど、現在60代の建築家としては、安藤忠雄と双璧です。(同い年)

伊東さんの建物は、雑誌以外で初めて見ました。このビルも一見普通そうですが竣工して15年。
いや~15年前は、かなり斬新だったと思いますよ。

   
ITMビル1



ITMビル2



ITMビル3



ITMビル4


ITMビル5


ITMビル6

  
伊丹十三記念館と同じ敷地に建っています・・・ということはITMビルという名称ですが
一六本舗の本社ビルのことです。
玄関のガルバリウムの壁とか15年前にしてはかなり新しいものに挑戦してるなという印象です。

やはり関西は、安藤パワーが強すぎて、伊東さんの出番がないのでしょうか(笑)
代表作「せんだいメディアテーク」には、ぜひ一度行って見たいものです。


     
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★No.36  「伊丹十三記念館」

所在地:愛媛県松山市  設計:中村好文+レミングハウス  竣工 2007年。

    
仕事で愛媛に出張する機会がやってきました。
もし松山へ行くことがあれば、絶対に行ってみたいと思っていた「伊丹十三記念館」に
ついに足を運ぶことができました!!!

設計は、「中村好文」さんです。奇抜なデザインや目新しいことを盛り込んでる訳でもないのに、
どこか品があって抜群にセンスがよい・・・そんな作品の多い建築家です。

とはいえ、中村さんの仕事の大半は、個人住宅の設計。ですから、公の場で中村さんの建物を
見る機会も希少なので、いろんな意味でスペシャルな建物なのです。

    
伊丹十三記念館1



伊丹十三記念館2



伊丹十三記念館3



伊丹十三記念館4



伊丹十三記念館5


伊丹十三記念館6



伊丹十三記念館7



伊丹十三記念館8

     
真っ黒な焼杉で覆われたシンプルな四角い外観です。中は庭を中心とした回廊になっていて
1本だけ立つカツラの木がとっても印象的です。
緑の綺麗な春先、それも晴天の日に松山に来れてとっても良かったです。

余談ですが館員さん達の暖かい振る舞いや、中村さんが手書きされた館内マップ、
お土産屋さんの雰囲気などどこをとってもサービスの質が高くとても感銘を受けました。
この雰囲気、いつまでも大切にして欲しいと思います。

この建物は、松山の有名銘菓「一六タルト」の会社の敷地内に建っております。
伊丹さんと一六本舗の社長さんがご親戚のようで、この地に記念館が設立されたそうです。

     
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★No.35  「LOUIS VUITTON OSAKA HILTON」

所在地:大阪市北区  設計:乾久美子/乾久美子建築設計事務所  竣工 2004年。

   
この方も大注目の若手建築家、「乾久美子」さんの紹介です。

ディオールやルイヴィトン、ヨーガンレールなどファッションブランドの内外装デザインを手がけ、
近年は首都圏で住宅建築なども手がけている気鋭の30代女性建築家です。

青木淳事務所出身の出世頭で、女性らしい繊細さと技術に裏付けられたエレガントさが
高い評価を得て、建築を超えたジャンルの講演会などでも大人気です。

この建物は、大阪駅前のヒルトンプラザにあるルイヴィトンのファサード設計です。

     
ルイヴィトン1



ルイヴィトン2



ルイヴィトン3



ルイヴィトン4



ルイヴィトン5



ルイヴィトン6

     
ガラスの間にステンレスが斜めに入り、鏡が乱反射して不思議な形に見えます。
こういう店舗設計のことは何もわかりませんが、素材の選び方や昼夜の豊かな表情・見せ方など、
かなり高度な設計力が必要なんだろうと思います。

選ばれし者しかできないのが、ブランドショップの設計だと思います。
だって今日の有名建築家は、大抵ブランドショップの設計を手掛けている人ばかりですからね。

乾さんは間違いなく、隈研吾のように大化けする建築家だと思います。
元々は大阪出身の建築家ですから、これから面白い住宅や店舗が関西にも沢山現れて
くるかもしれません。


      
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★No.34  「織陣」

所在地:京都市上京区   設計:高松伸/高松伸建築設計事務所   竣工 1981年。

    
京都御所近くの住宅街にある老舗の呉服問屋です。
最初の写真の食パンのような建物が表側、後の写真のロケットのような建物が裏側で
同じ敷地の中に全く違う建物が建つ異色の建築です。

表の食パンが1981年、赤丸ロケットが1986年の竣工ということでバブル期に輝いた
高松伸の表現力の変遷を知るにはベストな建物かも知れません。

周辺環境との圧倒的な違和感と、敷地内での一体感のなさに驚いてしまいます(笑)
恐らく、それも1つの狙いなんだろうとは思いますが・・・・

    
織陣1



織陣2



織陣3



織陣4



織陣5



織陣6

    
どこかで聞いたことがあるんですが、施主さんから「使い方は後から考えるから、君の建築を
作りたまえ!」と言われて作ったという話です。

凄い話ですね。高松さんも意気に感じて精一杯表現したのだと思います。そのパワフルさは、
建物を見るだけで十分に伝わってきます(笑)

高松伸のオリジナル性は、ここを出発点としてどんどん頭角をあらわしていきました。
あの赤丸ロケットの内部はどうなっているのか、とても気になります(^_^;)


    
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