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たてもんめぐり
主に関西の建築や有名建築家の建物を紹介するブログです。

2008年4月アーカイブ

所在地:京都市東山区   設計:谷口吉生/谷口建築設計研究所  竣工 2001年。



京都国立博物館の百周年を記念して作られたエントランス兼カフェです。

設計は、「谷口吉生」さんです。あまり表舞台には出られませんが知る人ぞ知る名建築家です。
特に美術館建築においては、日本で第一人者の建築家ではないでしょうか。

その実力は、ニューヨーク近代美術館(MOMA)の設計でも発揮されています。
一言で言って「研ぎすまされた」建築が多く、玄人好みされる建築家の一人です。



京都国立博物館1



京都国立博物館2



京都国立博物館3



京都国立博物館4



京都国立博物館5



京都国立博物館6



薄いフラットな屋根に、差し込まれたような壁などシンプルで洗練されていてカッコいいです。
また、カフェから見る博物館の借景も美しいです。

谷口さんも私のお気に入り建築家の一人なのですが、今まで幾度となく近くまで行きながら
見たことがありませんでした。これが初めての見学となります。

博物館内では現在、新展示館とお土産屋さん(だったと思う)の工事が谷口さんの設計で
進行していました。完成は2011年だそうでこちらも楽しみです。

それから谷口さんは、丹下事務所出身の建築家としても有名です。
黒川、磯崎、槇、谷口・・・丹下の弟子はやはり大物ばかりが名を連ねています。



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所在地:高知県高知市  設計:内藤廣/内藤廣建築設計事務所  竣工 2000年。



私の一番お気に入り建築家「内藤廣」さんの作品です。
木を活かした公共建築が多く、特に見る人を魅了する大きなアーチやトラス構造を
得意とする建築家です。

地方にポツポツとある内藤さんの作品には、なかなかお目にかかる事ができませんでしたが、
今回高知出張と言う機会に恵まれ、ついに足を運ぶチャンスがやってきました。

牧野富太郎さんは高知が郷里の植物学者ということで、この建物は「牧野植物園」という
植物園の敷地内に建っております。



牧野富太郎記念館1



牧野富太郎記念館2



牧野富太郎記念館3



牧野富太郎記念館4



牧野富太郎記念館5



牧野富太郎記念館6



牧野富太郎記念館7



牧野富太郎記念館8



真冬の曇天日ということもあって、植物や建物の良さを知るにはふさわしくない時期でした。
建物全体が回廊になっていて季節がよくなると心地良さそうなのは想像できます。

展示室の木のトラス(屋根)は予想以上で圧巻でした。さすが内藤さん、素晴らしい!!
やっぱり渋い建築をさせたらピカイチやな~、日本一やな~。
この建物は、村野藤吾賞を始め2000年に沢山の賞を受賞しております。

内藤さんは、今も人気の建築家で最近は地方での駅舎建築が多いです。
主な作品としては、「海の博物館」や「安曇野ちひろ美術館」などが有名です。



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所在地:大阪市住之江区  設計:青木淳/青木淳建築計画事務所  竣工 2006年。


大阪南港のホテルにできた教会です。
白い外壁に、ガラスの中にある無数の白いリングが印象的です。

設計は、「青木淳」さんです。見かけもクリエイターらしいとってもお洒落なおじさんです(笑)
磯崎事務所出身の建築家で、大規模なものは少ないもののその作品は、一言でいって
「繊細でオシャレ」です。

日本では、沢山の「ルイヴィトン」設計が有名でその才能は、美術館や画廊・ショールームなどの
ジャンルにおいては引っ張りだこの人気建築家です。



白い教会1



白い教会2



白い教会3



白い教会4



白い教会5



白い教会6



このリングは一体どうなってるんでしょう。この組み合わせが建物の構造(柱や壁)の役割を
しているところが凄いし、かなりの手間がかかってるんでしょうね。
夜になり、ライトアップされるとまた違った表情があるんだろうと思いました。

ホテル内の教会ですが、横を走る道路から普通に見えて普通に入れるような所に建っていて
驚きましたが、チャベルの宣伝効果としてはかなりメリットがあるんじゃないかと思いました(笑)

青木さんの数少ない関西の作品です。気軽に見に行って見て下さい。



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所在地:京都市左京区   設計:磯崎新/磯崎新アトリエ   竣工 1995年。



平安京建都1200年を記念して建設された、京都北山にあるコンサートホールです。
設計は、「磯崎新」さんです。丹下事務所出身の建築家で、黒川紀章と肩を並べる大御所です。

20代の時から天才と言われていた方で、その建築をどう説明したらよいのか難しいです。
少々やり過ぎっぽいですが、それを補って余りあるパワフルな建築が多いです。

なのでとても好き嫌いに分かれてしまうのですが、このコンサートホールは磯崎建築としては
随分おとなしい部類に入ると思います(笑)



京都コンサートホール1



京都コンサートホール2



京都コンサートホール3



京都コンサートホール4



京都コンサートホール5



京都コンサートホール6



京都コンサートホール7



外部のリズミカルな曲線と、円柱部分の床の模様が幾何学的で何か音楽と関係がありそうです。
それにしてもクラシックコンサート専用のホールとは、何とも贅沢です。

京都は、音楽イベントとなると京都会館のような施設しかなく、ここをもっと活かせないのかと
率直に思いました。それは、北山という土地が許さないんでしょうか(笑)

北山のこの界隈は、他にも名建築家の建物が目白押しですので、いつか北山建築特集を
やってみたいと思います。

私個人的には、磯崎さんの建築はあまりグッとこない・・・というかわからないです。
磯崎さんは今では海外中心に活動をされ、これから日本を支えていく若手建築家も
沢山育成している超有名建築家なのです。



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所在地:兵庫県西脇市  設計:毛綱毅曠(もづなきこう)建築事務所  竣工 1992年。



「ぐるぐるぐるぐる・・・」何だこりゃ??
西脇市の日本のへそ公園にある科学館です。このぐるぐる顔はかなりのインパクトです(笑)

地球や三日月をイメージした建物で、子供達に「科学や地球って不思議だな」という思いを
強くしてもらおうというデザインだそうです。

設計は、鬼才「毛綱毅曠(もづなきこう)」さんです。
北海道の釧路を中心に活躍された建築家で、抽象的なものをストレートに表現する世界観は、
誰にも真似のできない建築であると思います。

凡人には、理解できない世界をぜひご覧になって下さい(笑)



にしわき経緯度地球科学館1



にしわき経緯度地球科学館2



にしわき経緯度地球科学館3



にしわき経緯度地球科学館4



にしわき経緯度地球科学館5



にしわき経緯度地球科学館6



中にも入って見ました。あのぐるぐるの中身は、プラネタリウムでした。
閉館前だったので中は私1人。最後のプラネタリウム上映に誘導されました。

「いえ、私は建築を見にきたので・・・」と言うと「そうですか毛綱先生の作品を見に来られたのですね」
と言う優しい館長さんが沢山の資料をくれました。有難うございました。

確かに関西で毛綱さんの建築は、大変珍しいです。
代表作品は、「釧路市立博物館」や「釧路フィッシャーマンズワーフ」など個性的なものばかりです。

若くで亡くなられたこと(2001年 59才)が惜しまれる建築家でもあります。
私の独断で、「北の高松伸」と勝手に命名させてもらいます(笑)



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所在地:京都市左京区   設計:槇文彦/槇総合計画事務所  竣工 1986年。


平安神宮の大鳥居横にある美術館です。岡崎周辺の環境に合った落ち着いた建物です。
設計は、「槇文彦」さんです。丹下事務所出身の建築家でその作品はインパクトは薄いものの
装飾の少ないシンプルさが美しい建物が多いです。

代表作「スパイラル」は、日本を代表するポストモダン建築で、海外で建築を志す人の中で
知らない人はいないという世界的にも有名な建物です。
一見複雑そうですが、やはり気品のある建物で高松さん辺りとは対局にあると思います(笑)



京都国立近代美術館1



京都国立近代美術館2



京都国立近代美術館3



京都国立近代美術館4



京都国立近代美術館5



京都国立近代美術館6



疎水に面したカフェは、いいロケーションでとても心地よさそうです。
又、4階の大きな窓からは、東山の景色を借景のように楽しむことができるようです。

どうも中の方が建築的には面白いようなのですが、美術に無知な私にとって1000円近い
入場料を払って見る勇気がありませんでした(笑)

この建物1つで槇さんを語るのは難しいのですが、わずか1人の建築家の都市計画で
35年掛け「代官山」を今のメジャーな土地したのはこの方の功績です。

又、更地になったニューヨークの世界貿易センター跡地に建つ新ビルの設計も槇さんです。
80歳になってもアトリエでバリバリ働いているという槇さんにまだまだ陰りはありません。



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所在地:大阪市中央区   設計:村野藤吾/村野・森建築事務所   竣工 1958年。



ミナミの顔としてすっかり定着した建物です。歌謡ショーなどの大衆演劇の場として親しまれ、
今年で竣工50年という村野氏代表作の1つです。

幾重にも張り出した屋根が特徴的で、桃山時代の唐破風のアレンジしたということですが、
あまりに異色の和風建築に、当時からかなりの賛否両論があったようです。

そんな「新歌舞伎座」ですが、老朽化も進み2010年に上本町に移転が決まっているようで、
一等地だけに解体話もあり、今のうちにと写真におさめておきました。



新歌舞伎座1



新歌舞伎座2



新歌舞伎座3



新歌舞伎座4



新歌舞伎座5



新歌舞伎座6



当時から「観光劇場」と呼ばれ、客席数が3フロアで1600席というのは50年前を考えると
圧巻の収容力であったと思います。

斬新なスタイルと大きさ、そんなド肝を抜くようなモノを造ってしまうのもまた大阪らしいです。
さらにこの建物、何とたった10ヶ月の工期でできているんですって(゜o゜)・・・信じられません。

現在保存運動も行われているようですが・・この建物の行く末は、かなり心配です。
大阪の歴史が詰まった建物のいい活用法を、ぜひ考えてもらいたいものです。



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所在地:兵庫県宝塚市   設計:村野藤吾/村野・森建築事務所   竣工 1980年。



武庫川沿いに建つ宝塚市の庁舎で、村野氏89歳時の作品です。
建物の上部にある円形の議場が特徴的で、庁舎というよりホール(会館)のような感じです。

それほど古い建物ではありませんが、重々しく荘厳なイメージが宝塚の気品ある街の姿と
とてもマッチしているようで好感が持てます。

「民間の村野」とも呼ばれ、丹下健三と比べて公共施設の仕事は少ない村野氏ですが
戦後の庁舎建築はとても多く、この分野では圧倒的な表現力があったのかも知れません。



宝塚市庁舎1



宝塚市庁舎2



宝塚市庁舎3



宝塚市庁舎4



宝塚市庁舎5



宝塚市庁舎6



円柱の並ぶピロティはとても風通しのいい空間で、コンクリートを使った装飾もシンプルだけど
リズムカル・・・素晴らしいです!!。とても役所とは思えない(笑)

噂通り、成熟し切った晩年の傑作でした。93歳まで「生涯現役」だった村野氏のことを思うと、
我々まだまだ仕事に対する精進が足りません(^_^;)

写真にはあまりお役所感がありませんが、受付側はかなりの人で賑っておりました。
これからも年月を重ね、ますます渋みを増す庁舎であると思います。



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